ヴィンテージウォッチは、同じモデルであっても一本一本状態が異なります。
ケースの状態。
文字盤の風合い。
ムーブメント。
そして、その時計がどのような年月を歩んできたのか。
それらを総合的に確認して初めて、その一本の本当のコンディションが見えてきます。
だからこそ私たちは、「どの時計を販売するか」だけではなく、「誰が商品化するのか」も品質を左右する大切な要素だと考えています。
一本の時計は、最後まで同じ人が向き合います
私は以前から、エルメスが大切にしている
「一人の職人が最初から最後まで一つの製品に責任を持つ」
というものづくりの考え方に共感してきました。
時計と革製品では、もちろん工程は異なります。
しかし、「最初に携わった人が最後まで責任を持つ」という考え方は、ヴィンテージウォッチにも通じるものがあると感じています。
Anteでは、この考え方を自分たちなりの形で取り入れています。
仕入れた本人が、商品化まで一貫して確認します
Anteでは、時計を仕入れた本人が、商品化まで一貫してその時計に携わります。
仕入れた時計は一本一本、外装だけではなくムーブメントやケース内部まで確認します。
内部の状態を確認することで、
その時計がどのように使われてきたのか。
どのようなメンテナンスを受けてきたのか。
そして、どこを残し、どこへ手を加えるべきなのか。
その一本に必要な処置を判断していきます。
実際のメンテナンスや修理については、時計の状態に応じて職人と連携しながら進め、仕上がった時計を再び確認します。
ケースやブレスレットについても、必要以上に手を加えるのではなく、その時計が本来持っている形や雰囲気をできる限り残すことを大切にしています。
そして最終的に商品としてご紹介できる状態かどうかまで、仕入れた本人が責任を持って判断します。
文字盤や針には、基本的に手を加えません。
ヴィンテージウォッチの価値は、長い年月を経て残されたオリジナルの表情にもあると考えているからです。
私たちがオリジナル性を大切にしている理由については、「オリジナル文字盤とは?」でも詳しくご紹介しています。
時計は、外装だけでは判断できません
ヴィンテージウォッチは、見た目だけでは本当の状態を判断できません。
ケースが綺麗でも、内部に問題を抱えている時計があります。
反対に、自然な経年変化を残しながらも、大切に扱われてきたことが伝わる時計もあります。
だから私たちは、外装だけではなく内部の状態まで確認します。
時計には必ず「辻褄」があります。
ケースの状態。
文字盤や針の状態。
そして、ムーブメントやケース内部の状態。
それぞれを確認し、その時計が歩んできた時間に整合性があるかを見ることで、一本の本当のコンディションが少しずつ見えてきます。
私たちが考える「本当に良いヴィンテージ時計」とは何かについては、「ヴィンテージウォッチの「本当に良い状態」とは?」で詳しくご紹介しています。
非効率だからこそ守れる品質があります
この方法は、決して効率的ではありません。
仕入れ、状態確認、メンテナンスの判断、仕上がりの確認、そして最終的な商品化の判断。
一つの時計に何度も向き合うことになります。
しかし、ヴィンテージウォッチは一点一点状態が異なります。
だからこそ、最初にその時計を見極めた人間が最後まで責任を持つことが、Anteの品質を守ることにつながると考えています。
毎月約10,000本の時計を確認しても、実際に買い付けられる時計は約10数本。
さらに、買い付けた時計を改めて確認し、最終的に商品としてご紹介できるのは、その中の一部だけです。
それでも、その基準を変えることはありません。
なぜAnteの商品数が少ないのかについては、「なぜAnteでは、毎月約10,000本のヴィンテージ時計を見ても10本程度しか商品化しないのか」で詳しくご紹介しています。
Ante's Philosophy
ヴィンテージウォッチの品質は、時計だけで決まるものではありません。
誰がその時計を選び、誰が状態を見極め、どのような判断で手を加え、誰が最後に商品として送り出すのか。
その一つひとつの判断の積み重ねが、最終的な品質につながると考えています。
仕入れた一本に、最後まで責任を持つ。
それが、Anteがヴィンテージウォッチの商品化で大切にしている考え方です。
Anteがどのような基準で時計を商品化しているのかについては、「販売したその先まで考える。それがAnteの品質基準。」でも詳しくご紹介しています。




