
美しいものは、時代を超える。|本当に良い服は、ロゴで語らない。
服を好きになった頃は、ロゴやブランド名に惹かれることがありました。
もちろん、それもファッションの楽しさの一つです。
しかし、年齢を重ねるにつれて、私の価値観は少しずつ変わっていきました。
今、私が惹かれるのは、ロゴではなくシルエットや素材、仕立ての美しさです。
私が長く愛用しているブルネロ クチネリやラルフ ローレン パープルレーベルも、一見すると何が特別なのか分からないかもしれません。
しかし、実際に袖を通した瞬間、「なぜ多くの人が魅了されるのか」が分かります。
驚くほど自然な着心地。
美しく見えるシルエット。
肌に触れたときの心地よさ。
長時間身に着けても疲れにくく、自然と身体に馴染んでいく。
私は、これも一つの美しさの哲学だと思っています。
派手さではなく、実際に身に着けた人だけが分かる価値。
本物には、そんな静かな魅力があります。
私は、その考え方がヴィンテージCartierととてもよく似ていると感じています。
ヴィンテージCartierは、腕元で強く存在を主張する時計ではありません。
だからこそ、どんな装いにも自然に馴染み、その人自身を静かに引き立ててくれます。
流行を追うのではなく、自分に本当に似合うものを選ぶ。
その積み重ねが、その人らしいスタイルをつくっていくのだと思います。
私は、ファッションも時計も、身に着ける人が主役であるべきだと考えています。
そして、それは人も同じです。
本当に魅力のある人ほど、自分を必要以上に語りません。
静かな品格があり、その佇まいが自然と人を惹きつけます。
それが私が惹かれるスタイルであり、Cartierというメゾンが持つ美しさでもあります。
Anteがご紹介したいのは、流行を追いかける時計ではありません。
時代を超えてもなお自然に身に着けられる、美しいデザインです。
本当に良い服は、ロゴで語りません。
そして、本当に良い時計もまた、多くを語らないのだと思います。


