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20年以上ヴィンテージ時計と向き合ってきた私が、銀座でヴィンテージCartierを扱う理由

いつもAnte Official Selectをご覧いただき、誠にありがとうございます。

Ante Official Selectは、富山県の海辺にある小さな隠れ家店から始まり、2025年に銀座店をオープンしました。

現在は、東京銀座から世界中のお客様へヴィンテージCartierを中心としたヴィンテージ時計をご紹介しています。

今回のコラムでは、商品のご紹介を少し離れ、私がどのように時計と出会い、なぜヴィンテージ時計を扱うようになったのか、その原点についてお話ししたいと思います。

私が初めて機械式時計に興味を持ったのは、15歳の頃でした。

ある日、祖父に連れられて訪れた地元の老舗アンティーク店で、一つの懐中時計と出会いました。

「100年以上も前につくられた時計が、どうして今も正確に時を刻み続けているのだろう。」

そんな素朴な疑問を抱いた私に、店主は裏蓋を開け、機械式ムーブメントを見せてくださいました。

規則正しく動く歯車、職人の手による繊細な装飾、そして人の手だけで組み上げられた精巧な構造。その瞬間、時計というより一つの芸術作品を目の前にしたような感動を覚え、私は機械式時計の世界に魅了されました。

その後、学生だった私が約3万円で初めて購入したのが、14金ケースのWaltham製アンティーク懐中時計です。決して安い買い物ではありませんでしたが、毎日のように裏蓋を開け、ムーブメントを眺めては時計の仕組みに夢中になっていました。

この一本との出会いが、20年以上続く私の時計人生の原点です。

やがて懐中時計を少しずつ集めるようになり、休日は時計店へ足を運び、専門書を読み、時計の歴史や製造背景を学ぶことが日常になりました。

当時から今でも尊敬している時計店が、マサズ・パスタイムさんです。

豊富な品揃えだけでなく、「時計を販売する」のではなく、「時計の魅力や価値を伝える」という姿勢に深く感銘を受けました。

その経験から、「いつか自分も時計の魅力を伝えられる仕事がしたい」と考えるようになりました。

その後、海外の時計ディーラーへ日本のヴィンテージ時計を卸す事業を立ち上げ、ヨーロッパ、アメリカ、アジアをはじめ、世界各国のバイヤーと20年以上取引を続けています。

現在も一本ずつ真贋を確認し、コンディションを見極め、自分自身が所有したいと思える時計だけを世界中のお客様へお届けしています。

長年この仕事を続けてきて感じるのは、ヴィンテージ時計には同じモデルでも一本として同じものが存在しないということです。

ケースの表情、文字盤が歩んできた年月、ブレスレットの質感、そして前のオーナーが大切に使ってきた歴史。そのすべてが、その時計だけの個性になります。

だからこそAnte Official Selectでは、価格や希少性だけで仕入れを判断することはありません。

「自分自身が所有したいと思える時計か。」

この基準を20年以上変えることなく大切にしています。

現在はヴィンテージCartierを中心に、タンク、パンテール、ベニュワール、サントスなど、時代を超えて愛されるコレクションをご紹介しています。

デザインの美しさだけでなく、コンディションやオリジナル性、そして何十年先まで受け継ぐことのできる一本であることを大切に選んでいます。

近年では、日本国内だけでなく、アメリカやヨーロッパ、アジアなど世界中のお客様とのご縁も増えました。

「東京でヴィンテージCartierを探していました。」

「銀座で信頼できるヴィンテージ時計専門店を探していました。」

そうしたお言葉をいただくたび、日本のヴィンテージ時計が世界から高く評価されていることを実感しています。

15歳の頃、一つの懐中時計との出会いから始まった時計人生。

20年以上経った今でも、時計を手に取る瞬間の高揚感は変わりません。

一本の時計には、その時代の技術があります。

職人の想いがあります。

Ante Official Selectは、ヴィンテージ時計を販売するだけでなく、その背景にある歴史や価値、そして受け継ぐ喜びまでお届けできる存在でありたいと考えています。

これからも銀座から世界へ、本当に価値のあるヴィンテージCartierとヴィンテージ時計をご紹介し続けてまいります。